
最初に言っておこう。理美容師さんは店を辞めてしまう人がすくなくない。
それがなぜなのか明確にしながら、私たちぺピーズがなぜ人が辞めないのか、その仕掛けをお伝えしようと思う。
理美容室を退職する人ってどのくらいいるんだろう?
簡単に聞いたことがあるのは
免許を取って5年以内に80%が辞めるって話。
この辞めるって言うのが就職先の選び方を間違えて、別の理美容店に再就職したのなら業界内の人は減っていないのだから、まだ良い。しかし理美容業界から離れていたら問題だと思う。
そこで2017年の数字があるのでそれで見てみる。理容師は免許取得者が少なくて年配の人が年齢を理由に辞めるというのがあるので、ここでは数えないで美容師で数えます。

年間で美容師免許を取る人が19371人。
年間で増えた美容師数が4581人です!
これだけで見ると年間で1万5千人も美容師ではなくなっている。
例えに他の職業をだすのは失礼になるから出さないけど、少なくとも200万円前後の学費を払って2年間理美容専門学校に通うハードルって結構高いと思う。
ハードルが低い職業なら「働いてみたけどやっぱり違う」なんて思って職業を変えるのは、「どうせ変えるなら早い方がいいよ」って理論もわかる。
だけど200万前後の学費と2年間という長い時間を投資して、それなのに簡単に辞めたらもったいないと思うのが普通だと思う。
なぜ辞めてしまう人が多いのか
人が100人いれば100通りの理由があるとは思いますが、ここは池野が思う理由を書いてみます。
0~2年目
この期間は熱意はあるが右も左もわからない時期、と言いたいところだけど、学生生活から社会人生活のギャップは大きい。そこに理美容師のスポ魂感覚で圧をかけられると自信を失って辞めてしまうことが多い。
まだまだ圧をかけられるには不安定な時期
3~6年目
大変な最初の時期を終えて自信もついてくる時期。だけど自分の成長が感じられないと不安になる時期でもある。さらにスタイリストに中々なれなかったりすると自信を失って辞めてしまうことが多い。
自身の成長を感じられる安心が欲しい時期
7年目以降
ここまでくると実績も残ってくる。優秀でなくともそれなりの対価、わかりやすく言うと給料や将来性が欲しくなる時期。
教育に力を入れているお店で働いていると、教育に関われればまだ良い。しかし教育に関われるのは一部の後輩からも信頼を得られている一部の人だけ。やっても給与は上がらない。かといってスーパースタイリストや教育者になれるかというと、それは一部の人しかなれない現実。
不安になって歩合の割合の強い中途採用者が多いお店に転職するか、理美容師自体を辞めてしまいやすい時期。つまり対価と将来性が欲しい時期。
お店を辞めて転職してわかること
ここまで3つの時期で分けて書いたが、この辞めた人たちは能力が足りないのか?理美容師に向いていなかったのか?
というと、ほとんどの人がそんなことはないと池野は思っています。
お店辞めて出世していくなんてこの業界のあるあるでした。
アシスタントの時期に辞めて他に行って、スタイリストになってすぐに辞めて他に行って、ベテランになってから辞めてもっと稼げるところに行く。こんなパターンも多いのが現実です。でもこんなに転職している人ってタフな人(笑)
それ以外の人は途中で自信なくしていなくなっちゃいます。そして辞めた自分をみんな自分自身で肯定したいのも心情
だけど時期や立場が変わるとあとでわかってくる。
アシスタントやスタイリストの時期に転職した人は、一定の経験が付くと、辞めてからよく言うことがあります。
それは
最初のお店に対して思ったことって自分の単なるわがままだった。
ベテランになってからもっと稼げるところに行った人は、経営者になってその自分勝手さに今度は自分が苦しめられるなんて本当によくある話。まぁ、自分勝手なのは経営者も一緒なのだけど。
結局、それぞれ成長はしているが、その時その時の成長に見合った見返りが足りないという現状があると思います。
そんな現状にもかかわらず退職者が少ない店の秘密を教えます
私たちのペピーズは退職者が少ない。
しかも一度退職してから戻ってくる人もいたり退職した後も付き合う人がほとんどだ。そのような事が起きている理由をわかる範囲で書いてみます。
まず株式会社ペピーズの店舗展開について。今書いている現時点(2020年末)時点で
ペピーズヘアーが3店舗
ロバーツヘアーが3店舗
メンズサロン創が1店舗あります
(今度、ペピーズヘアーの1店舗をロバーツヘアーにブランドチェンジもします)
このブランド展開が人が辞めない秘密です。
もちろんお客さんのために違いを出していることもありますが、ほとんどの理由はスタッフの成長に合わせてお店を作っています。先ほど上に書いたように〇年目までとか年数だけでは決めていませんが、その人その人の時期に合わせてお店を異動していきます。
【まだまだ圧をかけられるには不安定な時期】
最初の時期ですね。。まずアシスタント時期はなるべく短くします。だいた1年半ぐらいです。そしてスタイリストになって最初は必ずペピーズヘアーに配属されます。
ペピーズヘアーでは通常の予約時間を1.5倍の時間をとってお客さんに入ります。時間を気にせずに技術接客の精度を高める事だけに力を注ぐ時期です。圧は全くないわけではないですがほとんどないです。
なぜかというと一緒に働く店長もまだ3年とか4年目の同世代で強く教育することは悪い事だと教育された人しかなれないようにしています。そんな甘々な環境で大丈夫なの?将来大丈夫?なんて声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
この時期に稼ぐための時間短縮や強い圧をかけられることによるモチベーションアップなんていらないんです。
この時期に必要なのは
「確かな技術接客」
「共に育つという共育」
これだけで充分です。
【自身の成長を感じられる安心が欲しい時期】
さてペピーズヘアーで店長の枠が空きました。自分はまだスタイリストになって1年とか2年。自分には関係ないな、なんて思っていたら声がかかった。
自分が店長!
この時に言われる言葉があります。

「足りなくていいからね。間違ってもいいから。足りない部分はみんなに頼ればいいよ。だから店長やってみますか?」
そこで自分の意志で店長を受ける。すると店長に任命された人は、足りないわからない事はあるが、一生懸命にやります。しかも店長は逃げられない。普通はベテランがやるはずの難しいお客さんも自分がやっていかなくてはいけない。やらされるではなくやらなければいけない。
やりがいのある心地よい自分から選んだ圧により、技術も接客も人との関わりも一気に成長する。
そして店長とはいっても給与は年齢給より少し高いくらい。でも同じ専門学校を卒業した友達よりも貰えている。大変だけどやりがいもあり収入もある時期になる。そして売上や再来率でノルマなどを与えられることは一切ないようにしている。
【対価と将来性が欲しい時期】
ペピーズヘアーの店長の枠が空いたとさっき書いたが、前の店長はどこに行った?
それが3店舗あるロバーツヘアーとメンズサロン創です。ペピーズヘアーで店長を経験した人、最近はプラスで一気に出世したいと立候補した人。この人達を集めて増やしているブランド(店舗)です。
つまり見返りと将来性のためのお店です。
ペピーズと同じ1.5倍の施術時間でやりたい人はメンズサロン創に行きます。アシスタントなしのマンツーマンでエリア最上級の料金をお客さんから頂きます。
もう1.5倍の時間はいらない人はロバーツに行きます。そして店長時代ペピーズスタイリスト時代の給与を保証された
歩合制で働くことができます。歩合制になるとお客さんの取り合いや妬みなどで人間関係がこじれる事が多いいですが
、ポイントは同門の仲間だけで行っていることです。
一緒に成長していた仲間、若い時から助け合ってきた仲間とやると刺し合うではなく助け合う環境になります。歩合制も単なる売上だけの歩合ではなく、お店全体の売り上げが上がると自分の給与にも反映される仕組みになっているので、仲間が辞めてしまったり力が発揮できないと給与も上がらなくなります。逆に仲間が増えたり力を発揮すると自分の給与も上がるようになっています。
さらに創/ロバーツのスタイリストが独立するときには、相談して時期を決めてくれれば自分の指名客を独立するお店に
積極的に連れて行ってよいとしています。つまり株式会社ペピーズとしても独立をバックアップしていきます。
最近は独立だけでなくもっと長く働くことを考えている人もいるので、ペピーズヘアーの指導の部分も創ロバーツのスタイリストに任せていっています。
それぞれの成長に合わせてお店の戦略を変えることで、結果として人が辞めず、働いてくれる環境が整えられます
私たち株式会社ペピーズはそれぞれの成長に合わせてお店の戦略を変えることで、結果として人が辞めず働いてくれていると思います。
それはスタッフ達が活き活きと仕事に取り組むことにつながり、活き活きとしたスタッフがお店の魅力となり、お客さんも増えていっています。
株式会社ペピーズに興味を持った方は見学などお待ちしています
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
株式会社ペピーズ 代表 池野孝太郎